技術情報

服飾業界とリバースエンジニアリング

はじめに

近年、リバースエンジニアリングの重要度が様々な業界に広がっています。
今週11月12日~13日にビッグサイトで開催された『FISMA TOKYO 東京ファッション産業機器展』に当サイトを運営している扶桑精工株式会社がブース出展致しました。
そのため、今回はアパレルや自動車、航空宇宙など様々な分野に渡る服飾業界について、リバースエンジニアリングの必要性を考えていきます。

服飾業界と人の関係

人と服は永遠に切り離せない関係です。また、座席のシートやマット、布団など、人が触れる部分には繊維で作られたものが使用されています。
繊維の歴史はとても長く、古くは紀元前から用いられ、そしてそれを扱う繊維業界や服飾業界は社会の発展とともに歩んできました。詳しい内容は省きますが、繊維業界は昭和の日本の経済の発展を支えてきた業界といっても過言ではありません。
繊維業界は現在自動化が進み、毎分糸を2000mも送れるようなスペックの繊維機械もありますが、生地を形にする服飾業界では、ミシンとそれを扱う作業者が活躍している業界となっています。

古い機械ならリバースエンジニアリング・・・とはならない?

歴史が長い業界のため、古くから繊維業界、服飾業界に携わってきた会社などでは、設備も古くなり生産性も落ちた状態で、作業者が工夫しながら生産を続けている場合も多々あります。そんな時にリバースエンジニアリングの出番となるのですが、服飾業界では困ったことに、リバースエンジニアリングが難しいパターンがあります。
服飾業界では多くの場合、ミシンを使って生地をつなぎ合わせて縫製しています。長く使い続けるうちに古くなって動きが悪くなってしまったミシンなどもあるかと思いますが、そんなミシンに対してリバースエンジニアリングで解決しようとすると以下の問題が立ちふさがります。

1. 金額

リバースエンジニアリングは、修理と違い、解析や設計も含まれるため、残念ながら安く機械を直すという用途にはあまり向いていません。
もちろん内容にもよりますが、ミシンのように大量生産されている小型の機械の場合、リバースエンジニアリングよりも新たに新品を購入するほうが安く、性能も高くなる場合があります。

2. 進化し続けるミシンに対して古いミシンを復活させるメリット

ミシンの製造業も常に開発を続けており、早いサイクルで新型が発売されています。そのたびに機能や性能があがっていくため、古いミシンをリバースエンジニアリングしても、新型より性能や機能が劣ったものとなってしまいます。
古いミシンじゃないとこの加工ができないという場合はリバースエンジニアリングが活躍しますが、昔できたことができなくなることが少ない場合、残念ながらリバースエンジニアリングをするメリットが少ないと言わざるを得ません。

どんな場合にリバースエンジニアリング?

ではどのような場合であればリバースエンジニアリングを生かせるのでしょうか。
それは次回のコラムにて説明いたします。

リバースエンジニアリングの相談は是非当社に!

リバースエンジニアリングが難しい理由を何点かご紹介しましたが、ご相談いただければ当社のスタッフが現地まで足を運んで検討いたします!
ミシン問わず、古い機械のどんな些細な悩み事でも構いません。この機械、この部分なんとかならないかな?と思い始めたら、是非以下のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

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